センス・オブ・ワンダー

いまはScrum Tokyoを沢山観るブログです

【RSGT2025】『「あの人たちが協力的ならうまくいくのに!権限もないから進められない!」トレードオフの連続制御を通して、対立を協力に変えるプロダクトマネジメントチームを実現するぞ - Mori Yuya』を拝聴して

観たのは今日で二回目です。いや全く違う表情が見えて恐怖すら感じました。これ10回行けそう。噛めば噛むほど味わいが出てくる奥深さ。このセッション全体に対する総合的な所感を書くモチベーションが何故か湧かなくて、さらにその理由を整理したり言語化する意欲も無いですが、とてもポジティブなものだし、いい意味で複雑さな問題に言及している証拠かもしれません。

個人的ハイライトだけ書くと、やはりトレードオフがどういうものかということと、トレードオフをどういう関係や構造(ひとものこととき)なかで用いるかというのは大変重要であることが明確に語られているというところですかね。

マネジメントにおいてバランスを取るという事は大事なんだけれどもそれ自体は根本の解決になっていないことも多いのと、ただ左右に動かすだけであれはそれは当人じゃなくともできるかもしれないですし、多角的にものごとを調整していく事にマネジメントの難しさと価値があるということを、トレードオフの持つ効能や副作用を通して掴むことができる、マネージャー必見の素晴らしい内容だなと感じます。

私自身が複雑で大きな問題に取り組めているか、自分だからそこ解決に取り組める問題に目を向けているか。自問自答すると30点くらいですかね。まだまだ全然足りない気がしますし、それに気づかせてくれる有り難い内容でした。

しかしわかり易いストーリーに置き換えるということは本当に大事ですね。それ自体が身の回りの事情に転換しやすいので。他にも賞賛できる要素は山ほどある気がしますが、兎にも角にもプロポーザルを書く際のお手本のように思えてきました。

特にクロージング、ここで扱ったテーマ(マインドセット)をもって社会実装を実現するというところに昇華させて「顧客に価値を届ける」という一貫性を感じました。このセッションの顧客の一人である私自身が大きな価値を感じたので。起承転結、とても美しいセッションでした。ごちそうさまでした。

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